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「いんちき」掲示板
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いんちきのようでいんちきではない話―「火渡り」― (2004.08.17 Tuesday) [いんちき心理学講義]
 ●炎の術は本当にあるか
 炎に触れても火傷しないという術の歴史は古く、聖書にも火渡りが行われたような文言が残っています。

 「火の中を歩いてもあなたは焼かれず、炎はあなたに燃えつかない」―イザヤ書

 これが現在の炎の術と関係があるかは分かりませんが、火渡りは宗教的な意味合いでとらえられる事が多いのは事実です。もっとも、ユダヤ―キリスト教だけではなく、東洋やインドなどでも頻繁に儀式として行われていますが。

 この火渡りに関しては、初期は修行による超常能力とされ、現代では超能力によるものとされている場合もあります。
 実際に火渡りの儀式を行った場合、火傷しない人がいる一方で、火傷する人もいます。このことから、火渡りはいんちきか、さもなくば本当の超能力と思われたのでしょう。

 そういえば、教授の友人の一人であるチンピラT君は、タバコを舌に押し付けても平然としていました。T君だけではなく、他のチンピラ集団でもそういう行為は流行っていたそうです。チンピラには超能力の素質があるようなので旧ソ連からスカウトが来てもおかしくないですね。

 結論から言えば、炎の術はいんちきではありません(もちろん、いんちきを使ってさらに炎の術を実現させやすいようにする例もあるでしょうが)。しかし、いんちきでないからといって超能力というわけでは、もちろんありません

 ●鉄火術
 鉄火術とは、真っ赤に焼けた鉄の棒を素手でしごくというもの。
 普通に考えれば真っ赤に焼けた鉄の棒に触れれば必ず火傷を負うように思えますが、実際はそうではありません。何故なら焼けた鉄は水分をはじくからです。

 完全に熱したストーブに水を軽くかけてみましょう。ストーブは水をはじきます。同様に、人間の体は水分の塊なので、水分を含む掌をすぐさま焼いたりしません。

 ただし、中途半端に熱くなったストーブに水をかけると水分は、はじかれずに水蒸気になります。つまり、真っ赤に焼けた鉄よりも生焼けの鉄の方が危険なわけです。
 鉄火術を行うのに必要なのは、素早く鉄の棒をしごく度胸です。ゆっくりとしごけば熱が伝わって火傷します。

 なお、俺は毎日自前の熱い棒をしごいてるぜとかいうと間違いなく女性に嫌われるので注意しましょう。

 ●熱湯術
 熱湯術とは、別名、探湯―「くがだち」―とも呼ばれる術で、熱湯が茹った釜に手をいれ、中にあるものを取り出すという術です。

 まず、この術は多くの場合山岳地で行われます。高地であれば高地であるほど水の沸点が低くなるからです。
 登山する際の注意点として、山の頂上でご飯を炊くと生っぽくなると言われた覚えがある人もいるでしょう。高山地帯で水が沸騰させても、それほど熱くなりません。料理する際は圧力釜などを利用します。富士山なら、頂上での沸点は大体86℃ほどになります。

 他には、手を冷やせば熱湯に手をつけても一瞬だけ身を守ることも出来ます。これを利用すればさらに熱さを軽減できます。また、茶碗などのような軽いものは、沸騰時に発生する泡の作用により、底に沈んだり浮き上がったりを繰り返すので、一番高い時点を見極めて取り出せばさらに安全です。

 ●火渡り
 炎の術の中でもっとも凄く見えるが火渡りです。
 まず四隅に竹を敷き詰め、その中央に松の薪を積んで燃やします。清めの塩をたっぷりと撒いた後に、行者が祝詞をあげながら進んでいくと、不思議なことに熱がる様子もなく平然と燃えた薪の上を歩いていきます。

 まずポイントになるのは、松炭や石炭は熱の伝導性も熱容量も低いという点。つまり、熱をあまり保持せず他に伝わりにくい。そして水分を含む人間の足はかなりの熱容量があり、中々熱を受け付けないようになっているということです。

 熱の伝導性と熱容量が火傷にどう関係するかは、オーブントースターでパンを焼くとよく分かります。パンを焼いてオーブンを開けた瞬間は、オーブンの中の空気もオーブンの鉄皿も同じぐらい熱いはずです。しかし、オーブンの中に手を入れても熱いと感じるぐらいで火傷はしませんが、鉄の皿に触れると火傷します。これは、鉄よりも空気の方が熱容量も熱伝導も低いからです。

 また松炭は、灰の多い炭なので元々熱が伝わりにくくなっています。そこからさらに塩を撒けば熱そのものに足が触れる機会は減ります。さらに松炭に火をつけた場合、足で踏めば空気が遮断され火は小さくなり、足を離せば空気が吹き込み再び赤くなるので、本当は火が小さいのに外から見れば常に熱く燃えているように見えるという、まことに都合のよい代物です。

 科学者の中にはかなり気合が入った人もいます。アメリカの科学者ジェール・ウォーカーは、火渡りが神秘の術でもなんでもない科学で説明できる現象であることを証明するために、自宅の庭に燃えた炭を敷き詰めて、科学理論に基づいて裸足で踏み歩きました
 普通、いくら自分の科学理論に自信があっても燃えた炭に足を踏み入れるのは、かなりの度胸が必要だと思うのですが、なかなか気合が入った親父ですね。
 この結果としてウォーカーは、「足を濡らしておき、早く歩けば火傷しない」という結論を得ました。逆に、ゆっくり歩くと必ず火傷をしました

 つまり、ポイントとしては

 ・炭を使う
 ・早く歩く
 ・塩や水を使う

 ということです。
 この火渡りは誰にでも出来ますが、怯えてしまいゆっくりと歩くと本当に火傷してしまいます。そういう意味では「精神の修行を積めば火渡りが出来るようになる」というのは事実です。
 ですので、好奇心だけで試してしまうと火傷する危険性が高いので、よほど自信のない限り火渡りを行うのはやめておいた方が無難です。
 どうしても実際に見たいならば、探偵ファイルというサイトがこういったタイプの実験をビデオ録画でたまにやっているので頼んでみればいいかもしれませんと、他人任せで〆ます。


・炎の術はいんちきではありませんが精神が試されます。
・チンピラは超能力予備軍です。
・どれもそうですが、素早くやるのがコツで早ければ早い方がいいです。
・アメリカの科学者は気合が入ってます。
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ずっと未来におこること

これを書くと(学会から袋だたきに会うかもしれない)とか(患者から見放されるのではないだろうか)という恐怖心があってあまり言わなかったのですが、誕生日記念で思い切って書いてしまいます. 火渡り、という儀式があります.僕は「成功の9ステップ」というセミナ

From 杉原 桂@多摩センター北口田村クリニック小児科ブログ @ 2005/07/22 9:34 AM